空想は小説より奇なり

自作小説の連載です 立ち読み大歓迎です
その気になれば細分化も可能
ゴールデンウイーク直前の陽気のいい日。
私は昼過ぎに仕事を終えたが物凄い汗をかき、仲のいいNと一緒に銭湯へ直行した。
東京の大田区は下町で銭湯の数が多く、中にはメタケイ酸を含有した黒湯がかなりある。そのひとつが新田義貞に縁のある新田神社そばにある。
この当時私が仕事をもらっていた会社がその近くだったこともあり、Nと汗を流しに行ったわけです。
春の陽光は天窓を通して広い浴室内を燦燦と照らしている。
ぎっくり腰を何度も経験してる私は電気風呂に入った。始めはビリビリして恐かったが、馴れてくるとその刺激感がなんともいえなくなってくる。
次は薬草風呂で、そして最後は黒湯に浸かった。
どんなに楽な仕事をしてる人間でも風呂に入れば極楽だと感じるだろうが、肉体労働の建築屋稼業の私には至福の一時になる。

風呂から上がれば広々としたロビーでスポーツ新聞を見ながらビールだ。
銭湯といえどもビールが置いてあるのは本当に有難く、Nと乾杯し柿の種をつまみにし渇いた喉にガンガン流し込む。
仕事で汗をかき、その汗を風呂で流した後のビール。それも夜ではなく昼の2時過ぎのこと。最高の贅沢と思える時間だ。

Nがテレビをつけるとテニス中継をやっている。
ゲームカウント1:1で伊達君子がグラフと善戦してる。
応援団長の松岡修三が日の丸国旗を振りながら観客席を走りまわり、そんな彼に呼応したギャラリーも声を嗄らしながら伊達公子にエールを送っている。
私とNも手に汗を握りながら観戦した。
22セットの果てようやく決着がついた。

なんと!

伊達公子がグラフに競り勝ったのだ。
松岡修三をはじめとした応援団に伊達公子が駆け寄ると、拍手喝采を浴びせられる。
それを見ていた私とN以外も拍手してた。

その昔、テニスといえば東京12チャンネルが日曜の夜に放映してて、その番組をよく見ていた。
イワン・レンドルがどんなことをしてもマッケンローに勝てない。

倒せ!倒すんだ悪童マッケンローを。

ナブロチロワに勝て!クリス・エバート!

そんな思いで見ていたテニス番組を思い出した。

テニス観戦を終えた私たち2人は銭湯から近くの蕎麦屋へ行き、たった今見ていた彼女たちの接戦を讃え合いながらまたしてもビールを飲んだ。

そんな12年前の春を思い出してしまった。
あと半月もすれば桜前線は東京に上陸し、あっちこっちで酔っ払いがクダを撒く日も近い。

石原慎太郎がノックダウンして創生した新銀行東京は破綻してるというのに、この傲慢で阿保な輩に同調する自公連立が都民の貴重な税金を更に400億もドブに捨てようとしている。

何をか況やだが、ここで政治経済の胡散臭いことを書くつもりはありません。

ただただ、伊達公子さんがシュテフィー・グラフに勝ったことを皆さんに知ってほしいだけです。

そのシュテフィー・グラフが伊達公子さんにあの試合を振り返り、あの時は走らされてフルマラソンをさせられた感じだといってます。

そんな往年の名選手が、ドリームマッチ2008で一堂に会します。
現役時はライバル同士だった彼女たちの、今の在り方を楽しみながら、手には汗を握らずに観戦したいと思っています。

ドリームマッチの詳細はこちらです。

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コメント
この記事へのコメント
ギューくん 2008/04/30(水) 11:05 ID:-
私もこの試合テレビで見ました。
盛り上がってましたね!
レンドル・ベッカー・エドバーグ・アガシ・ヒンギス・福井烈・・・・・なつかしー♪
伊達公子さんが復活しましたね dejavuewords 2008/04/30(水) 12:44 ID:hdScUxTA
彼女はこの当時私の自宅から近いところに住んでました。
中井貴一さんと結婚か!
なんて噂されたことも・・・
37で現役復帰とは、恐れ入ります。
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